テーマ | 「地理の学習指導において、公民的資質を高めるにはどのような学習指導を行ったらよいか」 |
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主催者(学校/団体名) | |
開催日 | 2004年11月20日(土) |
学校区分 | 中学校 高等学校 |
教科など | 社会・地図 地歴・公民・地図 |
開催地(都道府県) | 東京都 |
主な内容 (時程・講師など) |
《内容:》★日本地理教育学会 11月例会 【共通テーマ】 「地理の学習指導において、 公民的資質を高めるにはどのような学習指導を行ったらよいか」 生徒は地域の中で育ち、地域社会の一員として生活している。しかし近年、個人と地域社会との結びつきが希薄になり、個人が地域社会の一員として生きていくために必要な能力や自覚が欠落している状況が見られるようになってきた。それが、地域の景観を壊したり環境を破壊したり、犯罪を犯したりするなどの様々な弊害を生んでいる要因の一つになってきたと考える。 これまで、地理の学習指導では地域的特色を理解することに重きがおかれ、第三者がとらえた地域的特色を理解させるような指導が少なくなかった。しかし、社会が急激に変化する中で、このような地域的特色をただ理解させることよりも、変容する地域的特色を自らとらえる能力を身につけさせるとともに、地域の問題点やよりよい地域の在り方を考えることのできる能力を高めることがより重要になってきた。 しかし、実際の学習指導においては、単に地域的特色を網羅的に理解したり、地域をとらえる方法に特化し内容をおろそかにするといった学習指導が行われることが少なくない。このような学習指導では、地域の問題点やよりよい地域の在り方を考えることのできる能力を育成することは難しい。 そこで、地理において地域的特色を空間的にとらえる能力を身につけさせるとともに、地域的特色を分析したり考察したりすることによって地域の人々の意思を明らかにし、それを通して地域の問題点やよりよい地域の在り方を考えるような学習指導を行うことが大切であると考えた。 地理的事象の分布は人間のいとなみの表れであり、その地域で卓越している事象に視点をあてると、その地域で生活している人々の意思を明らかにすることができる。また、このような地理的事象の分布の変容をとらえると、その地域で生活している人々の意思の変化を明らかにすることができると考える。したがって、地域的特色をとらえる際に観察や調査などを行い、その結果を分布に表し、それを分析したり考察したりすることによって地域の人々の意思を明らかにし、それを通して地域の問題点やよりよい地域の在り方を考えさせる学習指導を行うことが必要である。 【期 日】平成16年11月20日(土) 【会 場】目白学園中学・高等学校 4号館地下1階 大会議場 東京都新宿区中落合4-31-1 TEL.03-5996-3131 西武新宿線「中井」徒歩8分/大江戸線「落合南長崎」徒歩6分 【座 長】泉 貴久(専修大学松戸高等学校) 近藤 敬(大妻高等学校・非常勤) 池下 誠(練馬区立上石神井中学校) 【発表者】荒井正剛(東京学芸大学附属竹早中学校) 小関勇次(千葉県立千葉西高等学校) 【コメンテーター】竹内裕一(千葉大学) 【オーガナイザー】清水幸男(神奈川工科大学) 【お問わせ】清水幸男(TEL&FAX 03-3957-5182) |