テーマ | 中学校の新しい国語教科書の「学習の手引き」の検討 ―文学教材の「読まれ方/読み方」を問い直す― |
---|---|
主催者(学校/団体名) | 日本文学協会国語教育部会 |
開催日 | 2012年05月13日(日) |
学校区分 | 小学校 中学校 高等学校 その他 |
教科など | 国語 |
開催地(都道府県) | 東京都 |
会場 |
中央大学駿河台記念館 510号室 (JR線 御茶ノ水駅 徒歩3分) 開場:12時30分 開始:13時 終了:17時 終了後懇親会有り |
主な内容 (時程・講師など) |
問題提起 笠井正信 (中央大学) 山元隆春 (広島大学大学院) 田中実 (都留文科大学名誉教授) 司会 須貝千里 (山梨大学) 日本文学協会国語教育部会は、〈第三項〉と〈語り〉の問題をテーマとして、実践と研究を積み重ねています。そのことによって、今日の文学研究と国語科教育のナンデモアリの事態を打開していく道筋を切りひいていこうとしています。〈第三項〉問題を問うことによって、言語の実体論にも非実体論にも留まることなく、主体と主体が捉えた対象と対象そのもの(・・・・)そのものというように世界観認識の転換を図り、対象そのもの(・・・・)そのものの《影》=了解不能の《他者》の〈影〉の働きに事態打開の鑰を見い出していくことができる、というようにです。具体的には、〈語り〉を問題にするとはどういうことか、〈物語〉と〈小説〉の違いとは何か、文学作品の教材価値とは何か、そして、いかに教室の実践を切りひらいていくのか、という探求ということになります。 今回の公開シンポジウムは、中学校の国語教科書の文学教材の、いわゆる「学習の手引き」に焦点を絞って論じ合おう、というものであります。本年四月から使用されている新学習指導要領に基づいた国語教科書において、どの社も文学教材の「読まれ方/読み方」の問題に踏み込んだ「学習の手引き」を配置しています。例えば、「語り手」が「学習用語」として用いられたり、作品の読み方をアドバイスするコラム教材が付設されたりしている、というようにです。こうした提起や工夫を問題とすることなく、消費してしまうのではなく、その内実を問うことによって、「読むこと」の新たな文化を創り出していくことに繋げていこう、これが今回の公開シンポジウムの意図であります。 この企画は、「ポストモダン」問題との向き合い方の混迷を乗り越え、「ポスト・ポストモダン」の展望を切りひらいていく探究の一環であります。こうした言語をめぐる探究は世界観認識の根幹にかかわる探究であり、これからの「国語教科書」を構想していくことにもなっていきます。(具体的には、「少年の日の思い出」「走れメロス」「故郷」などの教科書共通教材を対象とすることを予定しています。) 参加は自由、どうぞ、ご参集ください。 参加費:1〇〇〇円 事前申込不要 |
問い合わせ |
日本文学協会国語教育部会 豊島区南大塚2-17-10 TEL:03-3941-2740 FAX:03-3941-2740 E-Mail:bungaku1946@piano.ocn.ne.jp |