テーマ | 子どもが主体的に学ぶ授業のあり方を考える ―基礎的知識の欠如と学習意欲の低下に抗して― |
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主催者(学校/団体名) | |
開催日 | 2004年09月01日(水) |
学校区分 | 中学校 高等学校 |
教科など | 社会・地図 地歴・公民・地図 |
開催地(都道府県) | 東京都 |
主な内容 (時程・講師など) |
《内容:》★2004年度 日本地理教育学会 9月例会 【テーマ】子どもが主体的に学ぶ授業のあり方を考える ―基礎的知識の欠如と学習意欲の低下に抗して― 【趣旨】 「生きる力」の育成を柱とした現行学習指導要領に基づく授業実践が中学・高校の現場でスタートした。「生きる力」とは、「学習者が自ら課題を設定し、その解決に向けて主体的に学び、考えることで、一定の結論を導き出していく能力」のことをいう。すなわち、現行指導要領においては、子どもの興味・関心を出発点に、好奇心・探究心を伴った学びのプロセスを重視しながら、知識や概念を自らの意志で主体的に獲得していく授業のあり方が提唱されているといえる。すなわち、内容知重視から方法知重視への転換といえるだろう。 なお、こうした現行指導要領の趣旨は、地理教育(社会科教育)の目標である「問題解決のプロセスを踏まえた地域(社会)認識の育成」、ないしは「市民的資質育成」の趣旨とも合致しており、これまでとかく暗記学習に傾斜しているといわれていた地理教育のあり方を再考し、改善していくにあたって有益であるといえるだろう。 だが、実際のところ、教育現場においては、基礎的知識の欠如にみられるように子どもたちの学力低下を危惧する声があり、その対策として、地理学習における「ミニマムエッセンス」の確立を要求する声が高まるとともに、校種を超えた学校間連携の模索、例えば、小中高一貫カリキュラムを開発する動きも徐々にだがみられる。また同時に、子どもたちの学習意欲の低下も深刻な問題となっており、授業の成立が困難となっているケースも多々あるという。ゆえに、小中高問わず学校現場においては、いかにして子どもたちに学習内容に興味を抱かせるのか、そしてまた、いかにして学習課題に意欲的に取り組ませ、トータルで幅広い学力を着実に身につけさせていくのかが最大の関心事の一つとなっているのである。 さて、以上の点を踏まえ、本例会では、中学・高校それぞれの現場において斬新的なアイディアを駆使しながら教育実践を行っている先生方に日頃の授業の取り組みについて報告をして頂くとともに、コメンテーターからの意見を踏まえながら、地理教育の原点、ないしは目標に立脚する意味から「子どもが主体的に学ぶ授業のあり方」について参加者間で活発な議論を展開していきたい。 【期日】平成16年9月11日(土)15:00~18:00 【会場】専修大学神田校舎(会場については地下1階入口付近に掲示) 交通:JR中央・総武線「水道橋」下車徒歩10分、 地下鉄半蔵門線・新宿線・三田線「神保町」下車徒歩3分 発表者:北村明裕(横浜市立奈良中学校)、 石毛一郎(千葉県立松尾高等学校) コメンテーター:永田成文(三重大学教育学部) オーガナイザー:清水幸男(日本地理教育学会集会委員長) 座長:泉 貴久(専修大学松戸高等学校)、 柏倉康成(女子聖学院中学・高等学校) 【連絡先】清水 幸男(TEL&FAX 03-3957-5182) 泉 貴久 taka-izumi@mx4.ttcn.ne.jp |