2024年9月4日 外国人避難、留学生がインフルエンサー=災害時発信で講座―大阪府泉大津市 大阪府泉大津市は3日、市内の日本語学校に通う外国人留学生に「外国人避難インフルエンサー」として活動してもらうための講座を開催した。日本語が分からず災害時に正しい情報を得にくい外国人を支援するため、SNSを通じて母国語で避難情報を提供してもらう役割を期待している。 能登半島地震の際、避難所の場所や利用方法が分からない外国人が多かったことを踏まえ開催。外国人が互いに助け合う方法を学び、自発的に情報発信する共助の機会創出を目指す。 講座は約2時間で、ネパール、スリランカなど4カ国からの留学生約30人が参加。大阪管区気象台や市の職員らが動画やイラストを用いて、地震の基礎知識の授業を行った。さらに模擬避難所で仮設トイレやテントの使い方、情報掲示板の見方を学習。講座で学んだことを普段使っているSNSに母国語で発信してもらった。 参加したミャンマー出身のトゥー・レイン・ソーさんは、「自分たちが母国語で情報を発信したら、日本で被災したときにどうしたらいいか分かる」と意義を強調。市危機管理課の担当者は「物を用意しても情報が届かないとだめだと思い、今回この講座を開催した」と話した。