2022年6月23日 東大前刺傷、元高校生の逆送決定=刑事処分求める―名古屋家裁 東京都文京区の東京大前で1月、大学入学共通テストの受験生ら3人が刺された事件で、名古屋家裁(後藤隆裁判長)は22日の少年審判で、殺人未遂などの非行内容で送致された当時高校2年の無職少年(18)を検察官送致(逆送)とする決定をした。名古屋地検が起訴すれば、成人と同様に刑事裁判が開かれる。 後藤裁判長は決定で「通り魔的に3人もの生命を脅かした重大な事案」と指摘、刑事処分が相当との結論を示した。 決定によると、少年は東大理科3類への入学を目指して猛勉強していたが、次第に成績が低迷。存在意義がなくなったと考え、自殺を試みるも実行できず、重罪を起こせば他者と差をつけられるとともに、罪悪感から自殺できると考え、3人を刺すなどした。