• 東書Eネットへ登録する
  • 東書EネットIDでログイン

ページTOPへ

前のニュース

次のニュース

2018年4月16日

◎発生時刻、現場で祈り=橋崩落で犠牲の学生遺族―熊本地震、本震2年

 熊本地震は16日、最大震度7を記録した本震の発生から2年を迎えた。本震で崩落した熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋付近では、土砂崩れに巻き込まれ亡くなった熊本学園大4年大和晃さん=当時(22)=の両親らが、本震発生時刻の午前1時25分に合わせ冥福を祈った。
 晃さんは本震の約1時間前に熊本市の友人宅を出て、車で阿蘇市の自宅へ戻る途中で行方不明になった。捜索は難航し翌5月に打ち切られたが、両親は独力で捜し続け、谷底で土砂に埋もれた車を発見。遺体は本震の約4カ月後に収容された。
 晃さんが見つかった谷底を見下ろす道路の脇には、アスファルトの破片を数十センチの高さに積んだ「祭壇」がある。父卓也さん(59)と母忍さん(50)、兄翔吾さん(25)は午前1時すぎに到着。花を供え、線香に火を付けると、無言で谷底を見詰めた。谷を挟んだ対岸の山肌には、今も土砂崩れの跡が残る。
 3人は本震の発生時刻から15分ほど、忍さんを中心に肩を寄せ合って腕を絡ませ、じっと晃さんに思いをめぐらせた。暗闇の中、忍さんがむせび泣く声が響いた。
 卓也さんは「早く見つけられなくて、何もしてあげられなくてごめんと言った。2年たてば気持ちは和らぐかと思っていたが、全く変わらない」と静かに話した。

教育文化ニュース一覧に戻る

前のニュース

次のニュース