ニューサポート高校「国語」vol.27(2017年春号)より。本文より。「簡単に回避できない何かが目の前に現れたとき,それに積極的に乗っていくか,半身ですり抜
けていくか,自分なりに読み替えてしまうか,棚上げにしてしまうか,無視してしまうかといった向き合い方のいずれかを選ぶそのときに,自分というものがある種最もよく表れると思うのです。もう少し言葉を足せば,自分に向かってくる「社会」をどう自分の側へ折り曲げていくかというところにこそ,「やりたいこと」も含めて,自分自身を最もよく考えることのできるチャンスがあるのではないかと思うのです。」
大妻女子大学専任講師 牧野智和