中学校社会-教室の窓Vol.10 2007年4月発行より。2006年6月刊行の2万5千分の1地形図に,新たに「風車」および「老人ホーム」の地図記号が加わった。これらの新しい地図記号は,そのデザインを全国の小中学生に公募し,応募したデザインをもとに記号を設計するという画期的な手順を踏んで策定が行われた(資料)。このことは,これまで一方的に与えられるものでしかなかった地図記号が,そのデザインに関与できるものにかわったことを意味する。これまでも「地図に残る仕事」といういい方はあったが,「地図に残る地図記号のデザイン」という新たな概念が登場したのである。反響は大きく参加校は2000校を超え,応募作品も12万点を突破した。>
法政大学工学部教授 森田喬