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「ビデオ教材の活用による功罪」~中学生の目からみる東南アジア~

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  • 実践事例
公開日:1999年07月07日
「ビデオ教材の活用による功罪」~中学生の目からみる東南アジア~



[本文より]

私の妻は兵庫県出身である。彼女は尼崎市に住み,西宮に勤務していたのだが,めでたく私と結婚することとなり,青森に来ることになった。その時のまわりの友人たちの反応たるや,結構すさまじいものがあった。友人たちは口々に「まあ遠いところまで・・・。」「大変ね~ 。」「大丈夫? 」等々。本人もまた,青森へ来て開口一番,「結構道が広いんだ。」「大きな街なんだね。」などと話した。全く失礼千万な話である。私の郷土「青森」は緑豊かな立派な街である。私はこの街が大好きであるがゆえに,「青森」がまるで違う世界のような印象でとらえられていることが許せない。この原因は何か。それは東北の持つイメージと東北を紹介するさまざまなメディアの影響が大きいのではないだろうか。たとえば,スナックのカラオケである。ためしに「津軽」や「北」と字のつく題名の曲を何曲かリクエストしてみると出るわ出るわ・・・。吹雪の中の津軽平野,大荒れの津軽海峡や日本海,津軽鉄道に乗っているおばあちゃんたち,雪の中を肩をすくめて歩く人々・・・。これだと青森は駅を降りればすぐ荒れ狂う海で,いつでも寒く,年とった人たちが多数住んでいて,津軽弁という言語を話す未知の世界である。とりあえずカラオケ場面から改造しないことには津軽のイメージは,しばらくこのままである。


青森市立筒井中学校教諭 三浦博英

資料ファイル

体裁:PDFファイル・A4判縦・7ページ

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