[学校から]社会科で培う公民的資質とは
東京都中学校社会科研究会の研究・実践報告
伊藤聡保(東京都八王子市立みなみ野中学校教頭)
「ニューサポート社会科通信No.3」
東京書籍2004年9月号
[本文より]
東京都中学校社会科研究会では,「21世紀の社会科で培う公民的資質を探る-自分づくり・社会づくりをめざして」という研究主題のもと研究・実践を行ってきた。
社会科の変遷
昭和22年7月に,第二次世界大戦後の民主主義社会を形成する市民の育成をめざして社会科が設置されてから,これまで半世紀が過ぎた。戦前の修身,国史等の皇民教育から戦後の民主主義社会を建設し,民主主義社会に生き,民主主義社会を発展させていく市民を育成するために設立されたのが新教科,社会科であった。
東京都八王子市立みなみ野中学校教頭 伊藤聡保