東研・特別課題50(no.272)「小・中学校 道徳教育のさらなる改善・充実を図るために~「特別の教科 道徳」学習指導要領一部改正を踏まえて~」(2016年2月発行)第3章 基礎・基本を生かした「道徳科」実践提案より。「実践事例:意見を記したカードを活用して、活発な「討論」を行う授業」、主題名 法やきまりの意義 <C-遵法精神、公徳心>、資料名 「二通の手紙」(東京書籍「明日をひらく」第3学年)。意見を記したカードを用いて、論点を明確にしたり、自分の意見と他の意見の相違点を確認したりする。道徳科で行う討論は、新たな価値を創造したり、一定の合意を形成したりすることが目的であり、あくまで道徳的価値を自覚する一つの手立てである。そのため、ある結論に至った場合にも、少数意見を尊重したり、どこまでが一致してどこからが違うのかを確かめたりして、互いの意見を生かし合うことが大切である。
東京教育研究所