現在、宍道湖にかかる橋は、宍道湖大橋、松江大橋、新大橋、くにびき大橋、松江第五大橋で、5本あります。現在の松江大橋は、1932(昭和12)年に完成、17代目、全長138mです。初代は1608年、松江大橋という名前になったのは1874(明治7)年(11代目)からで、たいへん歴史のある橋です。芥川龍之介は、「松江へ着いた日の薄暮雨にぬれて光る大橋の擬宝珠を、灰色を帯びた緑の水の上に望みえたなつかしさは事新しくここに書きたてるまでもない。」と松江大橋について記している。(「松江新報」に掲載。後に「松江印象記」として全集等に収録。)
愛知県名古屋市 井上隆夫