[特集 自分の言葉]遅延報酬的な「輿論」が前提

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指導資料  高 国語

公開日:2015年9月9日

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ニューサポート高校「国語」vol.24(2015年秋号)より。輿論と世論の識別法をわかりやすくいえば,即時的な感情的反応の世論とは別に,熟議(自己内対話を含む)を経た長期的ビジョンの輿論をつねに意識することである。もっと短くいえば,輿論とは「時間の経過に耐える意見」であり,世論は「うつろいやすい気分」ということだ。その上で「時間の経過に耐える意見」を私たちが担うために不可欠なのが遅延報酬的な時間意識である。そして遅延報酬の意識を広める活動こそ,教育である。(本文より)

京都大学大学院教授 佐藤卓己

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