知識習得場面において生徒の原体験に立ち戻らせ、知識構造を再構成させるような状況をつくる上で効果的なのがICTの利用であると考えられる。特に教室や学校で行うことができない実験を必要とする法則理解について、ICTを利用して生徒の原体験を想起させるようなイメージしやすい実験動画を示すことで、原体験とこれから学ぶ新しい内容を関係付けさせ、確信・実感をともなった新たな知識構造をつくることにおいて効果的であると考えられる。例えば、電車の中の運動を外部から観察したり、月の重力加速度による運動を実際に経験したりすることは難しいが、ICTを利用してその運動を実感する上で適した動画を生徒に提示することができる。この場合に、運動を実感する上で「適した」動画というのが、生徒の「原体験と結び付きやすい」動画であるといえるだろう。
兵庫県立佐用高等学校 平賀直志
A4判たて,4ページ
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