「単元を貫く言語活動」の実践状況では,読んだことを基に表現する(書く)という活動が多く展開されている。文学的文章の場合,その多くは,「紹介」という活動となっていて,物語を創作するといった活動は少ない。しかし,子どもにとって「想像」は楽しい活動である。未来は想像することによって知ることができるし,未来への表象を持つことが「想像力」の最も重要な側面といえる。こうした「想像力」を言語を介し培うことは,国語科の役割といえる。
本論では,国語教育にもその影響が大きなものとなっている20世紀初頭の心理学者L.S.ヴィゴツキーの知見をもとに,述べることとする。
岩手大学教授 藤井知弘