[本文より]
最後に地方の日本語学科から。
オシュ国立大学(第63回参照)の代表として各種コンクールで活躍していたクルナザロワ・トトゥクシュさん(写真前列向かって左)は,昨年同大学を卒業し,今はジャララバード(第69回参照)国立大学に新しくできた日本語学科の講師として活躍中です。今年の3月に行われた中央アジア日本語弁論大会予選には,出場者の教え子さん(同右)を引率してきていました。
また今年に入って,彼女の勤めるジャララバード国立大学とタラス(第47回参照)国立大学,カラコル(第32回参照)にあるイシク国立大学に,それぞれ初めて常勤の日本人教師が着任しました。さらに,彼女の母校オシュ国立大学にも,JICAから青年海外協力隊員として日本語教師を派遣することを検討中だそうです(第65回でご紹介したタジキスタン言語大学でも,昨年の9月から新たに2人の日本人教師が教鞭を執っており,JICAも協力隊員派遣の準備を進めているという話です)。
キルギス,ひいては中央アジアにおける日本語教育の裾野が地方にまで広がっていき,それが地域の活性化にまでつながっていくことを祈ります。
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キルギス国立大学講師 角南真也