社会科は,事実を重視する教科であり,一つには,事実をとらえるために資料を活用すること,そしてもう一つは,社会的事象の意味を考えるにあたり,資料を活用することが重視されている。問題を見出す場面においても,あるいは学習の結果をまとめる場面においても資料活用は期待されることはもちろんであるが,特に,調べ・考える場面での資料活用の技能が重視されていると言えよう。
では,実際の授業においては,どのようにして資料活用の技能を育成していけばよいのだろうか。
帝京大学大学院教職研究科教授 中田正弘