友達と調べて分かったことや考えたことを交流するには,音声言語が有効である。つまりは「話す」活動であり,それらを「聞く」(聞き合う)活動である。また,自分の思考を整理するには,考えたことを文字にして「書く」活動や書いたものを「読む」活動,つまり文字言語による活動が大切になる。自分の考えを発表する(話す)前に,メモや下書き(書く)をするのは,自分の考えを整理(=文脈化)したうえで発言しようとするからである。
では社会科の授業では,言語活動はどのように活かされるだろうか。
帝京大学大学院 教職研究科教授 中田正弘