2013(平成25)年の初頭から展開した道徳の教科化をめぐる新たな局面は,今年の夏にはその実現までを視野に入れることとなりました。新聞等の報道では,文部科学大臣の諮問を受けて教育課程における道徳の位置づけについて審議している中央教育審議会の道徳教育専門部会が,9月19日に答申案をとりまとめた,とのことです。
「道徳の時間」の「特別の教科」化というせっかくの大改革ですから,これが道徳教育全体の充実というよい実を結んでほしいものです。そのことを願いながら,今後への期待として3点述べます。
福岡教育大学教授 堺正之