学習問題ができれば,子どもたちは次の時間から問題解決的に学習に取り組めるかというと,それは難しい。なぜならば,この学習問題を解決するために,「何を」「どのように」調べるかといった見通しが立てられていないからである。
もし学習問題だけを設定して授業を進めるとしたら,それは教師主導の問題解決であり,真に子どもたちが問題意識を持って調べ考える授業にはなりにくい。
そこで,クラスで学習問題を設定したのちに,ぜひ解決の見通しを立てる時間を取りたい。具体的には,「予想」から「学習計画」へと発問を展開してみてはどうだろうか。
帝京大学大学院教職研究科教授 中田正弘