東書Eネット

東書Eネット

江戸の読書

  • 国語
  • エッセイ
公開日:2014年06月12日
江戸の読書

電子図書の出現で,本は自分の好みに合わせて入手できるようになったと思います。しかし,現在よりも,江戸時代の方がもっと人と本は近い関係にあったように思えてなりません。貸本屋の本はけっしてきれいではありません。本をめくった手ずれの後は,黒光りしています。しかし,私が初めて和本に触れたとき,恩師の先生はこうおっしゃいました。「この黒光りは,江戸時代の人たちが唾を付けつつ頁をめくった跡だ。そして君たちはこの手で江戸時代の人たちとつながることができるのだ」と。本を手にすることで広がる浪漫,本を読むことで身に付く教養と心の豊かさ。読書する喜びを若者たちに,もっと知らせたいものです。

東京学芸大学 非常勤講師 安田吉人

資料ファイル

A4判たて,2枚

  • html

    html

    htm/7.9KB

非会員の方は公開から一年を超えた資料は閲覧出来ません。会員登録をすると、全期間の資料を閲覧できます。

戻る

おすすめの資料