昭和29年に佐賀市立本庄幼稚園が設立されて以来,60年にわたり本校と本庄幼稚園は隣接した環境を生かして自然な形での交流を行ってきた。このような中,平成20年度佐賀市教育委員会の研究委嘱を受け,長年にわたる交流の積み重ねを生かしつつ,生活科を中心に「幼小のなめらかな接続」及び「互恵的な交流」を視点とした幼小一貫教育に取り組むこととした。さらに,平成22年度からは,幼小9年間の発達段階に応じた指導や支援のあり方に視点をあて「目指す子ども像」の実現に向けた取り組みを進めてきた。これまでの取り組みによりいくつかの成果が現れてきた。本年度からは,幼小一貫教育を更に充実発展させ,幼小の時期に育み伸ばしたい能力や態度の育成に焦点を当てた取り組みを推進したいと考え,本テーマを設定した。
佐賀市立本庄小学校 井上泰彦