[書写制作者からの言葉]中学校国語用文字「教育用明朝T」について
鳥海修(有限会社字游工房代表取締役社長)
中学校国語-教室の窓(平成18年度教科書特集号)より
東京書籍2005年5月発行
[本文より]
この原稿を執筆している今は,卒業式と入学式の狭間の時期にあたり,梅の木や桃の木があちこちで満開である。小学校から中学校に上がって,初めて詰め襟の学生服を身につけ黒い鞄を持ったとき,私は一段大人になったような気持ちになった。また襟から少しだけのぞく白いカラーを見て,ちょっと晴れがましい気持ちにもなった。
有限会社字游工房代表取締役社長 鳥海修