ペーパーバック小説は、作家のジャンルや文体や語彙レベルによって短時間で読めるものもあれば、なかなか進まない作品もあります。筆者がPBを読み始めて数年経った頃、ある分野の作品に伴う特定の英文スタイルや語彙に偏るためバランスに欠けると考え、スリラーやロマンスに加えて、意識的に自叙伝や旅行記などのノンフィクション、ノーベル文学賞作家Saul Bellow、記号学者Umbert Ecoのラテン語が時々現れるThe Name of the Rose (1984)、SF、ホラー、長編歴史ものにも挑戦してきました。本稿で取り上げる、筆者も含めPBのオールドファンにはなじみのある作家Sidney Sheldon は、文句なしに「楽しめる」作家といえます。
元兵庫県立星陵高等学校 大西博人
A4判たて,5ページ
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