平成25年12月,文部科学省は,初等中等教育段階からのグローバル化に対応した教育環境作りを進めるため,「英語教育改革実施計画」を公表しました。様々な改革が提案されているのですが,小学校5,6年生で英語を正式な教科にすることと,中学校では英語の授業を英語で行うことを基本とするということです。本稿では,「授業を英語で行うことを基本とする」ということについて,私の専門とする第二言語習得研究(SLA: Second Language Acquisition research)の知見を簡潔にまとめ,専門家に求められていることを明らかにしたいと思います。
宮城教育大学准教授 鈴木渉