●書写コーナー(第1学年)書写指導と国語科領域との連携を図る
熊本大学附属中学校教諭 有田勝秋
中学校国語-教室の窓Vol.8
東京書籍2006年9月作成
[本文より]
生徒たちの日常的な表現手段として,IT機器,ワープロソフト,プレゼンテーションソフトなどが確かな位置を占めつつある。IT時代を生きる生徒たちにとって身につけるべき技能であり,手書きの大切さを誇示してばかりはいられない。大切なのは,生徒たちがその便利さと引き替えに,キー操作で文字が現れ,字体も字形も,文字どうしの調和も機器に依存する中で生きいくことにある。そういう世界に生きる生徒たちだからこそ,「字体に対する認識や漢字と仮名の調和,文字の配列」といった文字感覚をよりていねいに育成する必要がある。
熊本大学附属中学校教諭 有田勝秋