教室の窓「中学校国語Vol.12」2008年1月作成
[本文より]
「『書写の能力を生活に役立てる態度を育てる』ためには,日常の生活においても,必要に応じて,常に意識的に書写の学習の成果を生かすようにする必要がある。」と学習指導要領に記されています。そして,学校生活においては学習ノートの記録,掲示文などを書く場合,家庭においては手紙などを書く場合がその例として挙げられています。しかし,書写の学習で培った「文字を正しく整えて速く書く」ことを家庭で手紙などを書くときにも役立てる態度が育ったとしても,実際に手紙を書くような環境がすべての生徒にとって整っているとは言いがたいのが実情です。そこで,書写の能力を学校という生活の場に役立てる態度を育てることを重視する必要があると考えました。
神奈川県川崎市立高津中学校総括教諭 川上一幸