10月と言えば、秋がたっぷりと感じられる季節です。学級経営における季節感については、これまでの月々の論で触れてきました。校庭を眺めても、路地の雑草を見ても、秋の色づいた風景や空気を感じます。自然や動植物たちが、私たちの感性を呼び覚ましてくれるのが秋です。それだけでなく、秋は読書ともよく結びつけられます。学びの場としての学校は、子どもたちの感性を受け止めることに敏感でなければなりません。そのときに主役となるのが教師自身の豊かな感性のありようなのです。
元青山学院大学講師・元東京都世田谷区立小学校長 竹田忠夫