この題から、何のことだろうという感じを受けた方は多いと思います。その意味は読み進んでいくと分かります。実は、もう何十年か前の話をしましょう。現在も言われていますが、私が担任のころ、子どもの「自己統制力」のなさが、かなり社会的な問題になったことがありました。今日では、同様に「自己コントロール」の欠如として問われています。
私が担任していた時代に、自ら考え判断して行動できる子どもの育成が強調されていたことがよくありました。このことは、今も教育の重要な課題となって変わっていません。ですから、その子なりに考えさせ判断させて、物事に向かって根気強く行動させることは、過去も今も人づくりのための教育理念なのです。
元青山学院大学講師・元東京都世田谷区立小学校長 竹田忠夫