学習材情報(3年)「イメージからの発想」「テレビとの付き合い方」
-メディア・リテラシーを育てる-
(「新しい国語」編集部)
指導直前情報「かけはし」9・10月号
東京書籍2004年9月作成
[本文より]森本哲郎さんの「イメージからの発想」と佐藤二雄さんの「テレビとの付き合い方」は,それぞれマスメディアの世界で働いた経験のある著者の文章ですが,どちらも写真や映像の表現について,それが現実のすべてではなく,現実の一部分を切り取ったものであることについて注意を促しています。メディアから送られてくる情報を,現実そのものとして無批判に受け取るのではなく,送り手の側で取捨選択・再構成されたものであることに留意しながら受け取ることは,現代の情報の海に溺れないために欠かせない知恵といえるでしょう。メディアによる情報を適切に受信・発信する力のことを《メディア・リテラシー》と呼びますが,教育の場でも,子どもたちのメディア・リテラシーを育てることが課題の一つとなっています。ここでは,メディア・リテラシーの観点から有益な書籍をいくつか,入手しやすい新書のなかから採り上げます。
東京書籍(株) 国語編集部