2005(平成17)年度版
学習材分析(2年)椰子の実
-「国語教室開き」に生きる学習材としての価値づけを-千々岩弘一(鹿児島国際大学)
指導直前情報「かけはし」4・5月号
東京書籍2005年4月作成
[本文より]本学習材は韻律性・形象性を豊かにもっており,音読・朗読・暗唱といった「声に出す」学習活動に適している。したがって,授業も,「声に出す」ことを軸に構想すればよい。具体的には,範読を踏まえた斉読や個人・班別の音読,朗読・暗唱発表,音楽作品として合唱するといった学習活動が考えられる。脳科学の研究成果も音読の効用を強調しており,国語学習における「声に出す」活動の意義は多くの教師たちに認識されている。また,「声に出す」目的も,たとえば「美の感性的把握という楽しさ・美の認識的把握という楽しさ・美の個性的把握という楽しさ」(拙稿「かけはし2003年4・5月号」参照)の実現にあるといった認識もなされていよう
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鹿児島国際大学 千々岩弘一