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I学習材分析(2年)「クマに会ったらどうするか」(玉手英夫)の学習指導

  • 国語
  • 指導資料
公開日:2004年04月12日
I学習材分析(2年)「クマに会ったらどうするか」(玉手英夫)の学習指導

I学習材分析(2年)「クマに会ったらどうするか」(玉手英夫)の学習指導



松崎正治(同志社女子大学教授)

中学校国語指導直前情報「かけはし」2004年4・5月号

東京書籍2004年4月発行



[本文より]この説明的文章をひとことで言えば,こう言えるかもしれない。「クマに会ったら,立ち止まったままで話しかけるとよい。」しかしこれでは,身も蓋もない。つまらない。

テレビ番組を思い浮かべてみよう。例えば,世界の歴史や地理・民俗を紹介する番組では,単調に説明を進めるのではなく,途中に問題を入れる。「そこで問題です。アラビア半島から伝来し,この教会のステンドグラスに描かれている植物は,何でしょう?」視聴者も考える。百合かな。薔薇かな。回答者の黒柳さんは百合だ。板東さんは薔薇だ。七面倒くさいクイズをするのではなく,ひとことで,「このステンドグラスに描かれている植物は,薔薇です。」と言ってしまえばすみそうなものであるが,そうは言わない。これは,視聴者をこの世界へ誘い,参加させ,説得し,納得させるための方略である。

説明的文章も,同じである。ひとことで言えることを何頁もかけて説明するのは,読み手を対象世界へ誘い,説得するためである。「クマに会ったらどうするか」では,次のようになっている。

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同志社女子大学教授 松崎正治

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