中学校国語-教室の窓Vol.9 指導の研究<1年>「百二十年の孤独」「ディサビリティ・スポーツの可能性」より。「この文章を読んで,自由に感想を書いてみよう。」これほど生徒にとって苦痛な課題はないらしい。その結果,「○○がわかってよかった。」とか「□□についてこれからも考えていきたい。」といった紋切り型の感想が数多く提出される。「読むこと」と「書くこと」を本当の意味で関連させるためには,「目的を持って読む」ことと「相手や目的に応じて効果的な文章を書く」ことを意識させるのはもちろん,指導要領の配慮事項に示されているように,「情報を収集し,書くための内容を豊かにする」ことと「それらを取捨選択して,適切に活用する」ことが必要となる。
宮城県白石市立福岡中学校教諭 川田尚