「命の教育」をいかに進めるか
(筑波大学大学院教授 福田弘)
小学校「学校経営88」(東研情報 2005年1月発行)
作成日:東京書籍2005年7月
[本文より]
ある調査によると,「一度死んだ人が生きかえることがある」とする高学年児童が5割近くもいるという。死の認識,命の有限性・一回性の認識の欠如が懸念されるところである。他方,いじめ,暴力等の問題行動の増加,「非行」容認度の高さなどには,子どもの道徳意識,規範意識の低さや混乱が認められる。こうした死生観や倫理観の歪みが,子どもの残忍行為と関連しているとの指摘もある。
筑波大学大学院教授 福田弘