生徒の犯す無数といってよいほどの誤りでも、見ようによっては、ある程度の共通性があるようにも思われます。たとえば日本語とは異なる数や時制の概念などがそれです。その重要なポイントを意識させ、いろいろな文脈のなかで確認させ、練習するのがのぞましい指導ではないでしょうか。それによって徐々に正しい英語の感覚を身につける以外にはないように思えます。
本稿では New Horizon に準拠し、問題を中学生のレヴェルに限定して英語学習上の誤りについて考えていきたいと思います。ただ、傍証として辞書や文学作品から引用することがあります。それは中学英語の領域をこえることになるでしょうが、読んでいただく先生方の参考として役に立つことを期待するからです。
2014年4月3日 第23回を追加。
山形大学名誉教授 金山等