ゆとり教育による学力低下を是正するべく,新教育課程では新規の試みが実践される。それは,「課題学習」であるが,これにはグループ学習による場面が想定される。そこで,喫緊の課題は,グループ学習をすれば,どのような教科的なメリットがあるのか,また,効果の見込まれる内容をいつ,どのように実践すればよいのかを議論し,来るべき課題学習に備えることである。それは,数学教育において,グループ学習の位置付けを明確にするということである。それには,先行実践が不可欠である。というのは,実践後の反省から,より教育的効果のあるグループ学習法を構築できるからである。
本校では,残念ながらそのような気運はまだないが,私の「理解」研究とその実践,経験に基づき,幾例かのグループ学習を行っているので,これを先行実践として紹介したい。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善