校長の経営方針は学校の羅針盤-学校経営の醍醐味とおもしろさ-
東京家政大学准教授 家田 晴行
2007年4月発行
作成日:東京書籍2007年4月
小学校「学校経営95」(東研情報)
特集:「経営方針の浸透」を確かにする学校経営
[本文より]
学生時代に何度も山を歩いた。整備された登山道だけでなく,誰も足を踏み入れたことのないような山道や,けもの道も歩いた。十数人のパーティーを組んで東北の山の道なき道を歩いたことがある。自分の肩にはパーティーの命が掛かっていると思うと,責任の重さに負けそうになる。しかし,不安を顔に出すことはできない。そんなときに唯一の頼りは地図とコンパスである。地形を読み,方向を定め,あとは自分を信じて一歩一歩,歩くだけである。頂に立ったときの開放感や目指す宿営地にたどり着いたときの安堵感は,パーティー・リーダーとしての責任を果たした醍醐味でもある。
東京家政大学准教授 家田 晴行