教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.37 2012年9月号より。●大量退職・大量採用時代の中で,初任者研修をめぐる問題は学校の教育力向上という視点から,学校経営上の課題として位置づけて対応していくことが求められている。●具体的には,学校を教師集団の学びの場として捉えなおし,その中で組織的・集団的に初任者の育成にかかわる体制を構築することが必要である。●同時に,採用後2〜3年を見通した初任者の育成という観点から,指導教員に加えて初任者の身近でメンターとしての役割を発揮してもらえる同僚教員の配置といった方策の検討も必要となる。
国士舘大学教授 北神正行