[本文より]
「心のノート」は,子どもが道徳性を自らはぐくむ一つの手がかりである。道徳性は,全教育活動を通してはぐくむものであることから,学校において,さまざまな学習の動機づけやまとめ,調べたり考えを深めたりするための資料として「心のノート」を活用することができる。さらに,休み時間や放課後,朝の会・帰りの会などでの活用も考えられる。また,「心のノート」は,学校だけで使用するものでなく,学校と家庭・地域との架け橋でもあることから,保護者と一緒に「心のノート」の内容を話題にしたり,家庭で「心のノート」に記述したりするようにしたいものである。このように,「心のノート」は,いつでもどこでも活用できるものであるから,教育計画の中に幅広く位置づけて,多様に活用することが大切であることは言うまでもない。ここでは,道徳の時間にしぼって述べていきたい。
福岡県大野城市立下大利小学校教諭 富松聡