平成24年4月17日(火)に行われた全国学力・学習状況調査の特徴は,何と言っても調査対象科目に「理科」が追加されたことである。更に国語と数学については,知識・技能などを中心とした出題と,知識・技能などを日常生活の様々な場面に活用する力に関わる内容を中心とした出題に分かれているが,理科においては「知識」と「活用」を一体的に問う形の調査となっていた。A問題とB問題を分けて出題するか一体的に出題するかの是非が議論されているが,筆者は,理科については今回のような一体的に問う調査形式に賛成である。また,今回の理科の問題は4つの大問で構成されているが,いずれも人物が登場して様々な場面の中で問題を作り,解決するという共通の出題方式を用いている。これは数学のB問題に見られた出題方式であり,この方式で理科の問題を構成すれば,「活用」を問う問題として出題しやすいと考えられ,今後も継続してこの方式で出題が続くと考えられる。
東京都公立中学校 元校長
A4判たて,3ページ
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