本村は,岩手県の西南部に位置し,古代みちのくの雄,安倍一族の居館「安倍館」があった地である。森と水と星の美しい「星虫日本一」の村としても知られている。
本校の児童は,勤労意欲が高く,人前で自分の考えを音声表現することを不得手とする。そこで,感性に火をつけ,感性に磨きをかける指導に力を入れている。その成果もあらわれ,今では大きな声で音声表現ができるようになってきている。
本校では,ふるさとを知り,大切にしようとする体験的活動をとおして,郷土に誇りと愛着を感じ,生き生きと学習に取り組む子どもの育成を目指している。特に,社会科・理科・生活科の3教科と道徳を中心として,環境について考える場や体験的活動の場を設定するとともに,学習した成果を生き生きと表現する機会を多くするなどの指導に努めている。また,平成11年度は,環境教育教材開発として「ケナフ」の教材化を試み,「育てる」体験・「つくる」体験に着手している。
岩手県衣川村立南股小学校校長 阿部惠彦