「“強い”総合学習と“弱い”総合学習」
[本文より]ちょっと驚く話なのですが,総合的な学習のルーツは今から何と100年以上も前にまでさかのぼることができるのだそうです。
明治30年代(1899年ごろ),当時の東京師範附属小にいた棚橋源太郎や樋口勘次郎たちが始めた「統合主義新教授法」がその先駆けだったといわれています。これはいわゆる「合科学習」の原型に相当する学習でした。そして続く大正自由主義教育の下で木下竹次や池田小菊たちによって発展させられていったのが「合科・総合学習」でした。これは“教科の枠を低くして,子どもの生活に密着した中から学習を切り拓いていく”まさに現代の生活科の前史に当たるような教育でした。
富山県富山市立堀川南小学校 戸塚滝登