今回のテーマは,PPP(Presentation, Practice, Production)のうちの第2のP,すなわち,「学習事項についてのドリル」である。この学習活動は,本欄の「コミュニケーション能力を育成する授業 その2」(2010年12月掲載)で紹介したLittlewoodの活動類型に従えば,Pre-communicative activities に属する2つの活動からなる。1つめは,Structural activitiesとよばれる言語の形式的な操作を中心としたドリルであり,2つめは,Quasi-communicative activitiesとよばれるコミュニケーションの要素を含む活動である。
元文部科学省初中局主任教科書調査官・視学官 小串雅則