現代学校経営シリーズ47(2011年4月発行)より。(本文より)経済協力開発機構(OECD)が二〇〇九年に実施した「学力到達度調査」(PISA)の結果が公表された。日本は読解力では前回(二〇〇六年)の一五位から八位へと大幅に上昇し、数学も科学もわずかであるが順位が上がったことで、「日本の子どもの学力は改善傾向」と報道された。学力低下の懸念から「勉強させなければ」と努力してきた全国の教師たちにとってひと安心ではあるが、この向上の流れを維持し確かなものにしていくための方策が今後の課題であろう。
東京教育研究所