[本文より]
現在,教育改革の名のもとに学校に急速な競争原理が導入され,学校評価の基準が,目に見える学力一辺倒の様相を呈し,次期学習指導要領の改訂では国語や算数などの年間授業時数の増加や英語活動の導入などから,図工は年間授業時数が削減されるのではないかと懸念されている。前回の改訂時も音楽と統合して「表現科」になるのではとマスコミ報道された。その時も,今と同じように「なぜ,図工が必要か?」との問いがなされた。それ以来,その問いに実践で応えるべく,以下のような考え方で取り組んできた。
東京都中央区有馬小学校教諭 棚橋和正