[本文より]お健やかに新年をお迎えのことと存じます。 さて,美術教育界にとって2006年は,お屠蘇気分もそこそこに,気を引き締めて取り組まなければならない問題に直面する,正念場の年になることが予想される。ことの起こりは,昨年7月25日に開かれた,中央教育審議会の教育課程部会で「これまでの主な意見」のひとつとして,「音楽,美術を選択制にしてもよいのではないか。選択で選ばせて倍の時間を行うのはどうか」という発言があり,昨秋になって,この情報が斯界を巡ったことだ。信頼すべき筋によれば,この発言の主は,部会の副主査である兵庫教育大学学長の梶田叡一氏であるという。
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「美術文化」編集長 穴澤秀隆