東京書籍2002年11月作成
4月から新しい教育課程がスタートした。これによって、指導計画や学習内容の変革が進められているはずである。しかし今回は、もう一つの変革が伴っている。それは、指導要録に示された評価の変革である。そこに記された集団に準拠した評価(いわゆる相対評価)から目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)への転換は、ほぼ十年ごとに行われる学習指導要領の改訂以上に重大な方向転換だったのではなかろうか。そして、この絶対評価を推進する具体策の主軸策が評価規準である。
山梨大学助教授 栗田真司