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図工・美術の授業では，まず教師は画用紙を配付する。子どもたちはそこに絵を描き，完成した作品は回収される。このごく当たり前に行われている授業のスタイルは，間違いなく試験のアナロジーと言える。もちろん試験とはちがって，描かれる絵には，それなりの個性や自由度が保障されており，それを描く時間は，個別的で楽しい。だが，子どもたちには，そのような教室という〈場〉の構造は，するっとまるっとお見通しだ。
「美育文化」編集長 穴澤 秀隆
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