本校では,年度初めに「学校のきまり」について保護者にプリントを配布しています。その中に登校時刻の遵守があります。教員の出勤時刻との関係もあり,登校時刻を守ってくださいとさまざまな機会に保護者に訴えているのですが,保護者の都合で子どもを開門時刻前に登校させるケースが後を絶ちません。本校の周りは自転車や人の往来が激しいため,子どもを校門の外側で待たせておくのは危険ですし,また,一般の歩行者にも迷惑がかかると考え,やむなく早めに出勤した教員が校門を開け,玄関で待たせることにしています。ところがある朝,玄関でふざけていた子どもが転んで骨折をしてしまいました。けがをした子どもの保護者は校内での事故であるから,学校の責任であると主張しています。これに対し,多くの教員が登校時刻を守らない保護者の責任ではないかと憤っています。責任の所在を教えてください。また,開門時刻前の登校に対処する手立てがあったら教えてください。
東京教育研究所 教育法規事例研究委員会