現代学校経営シリーズ45(2010年4月発行)より。(本文より)東京、横浜、大阪などの大都市圏で「新規採用教員」が増大している。いずれ、団塊世代の教師の大量退職が進み、この傾向は全国に広まる。体を動かすことをいとわず、子どもたちと本気にかかわることのできる若い教師の増大は、教育界に新鮮さと活気を取り戻すチャンスとなるであろう。しかし、若い教師たちと触れ合うと、あれだけ採用試験の合格を喜び、教師生活への期待とあこがれを語っていた若者たちが、顔に表情が無く、「教師に私は合わないのではないか」と弱々しく語る場面に出会うことが多くなってきた。もったいない。何が、若い教師たちをそのように思い込ませ、自分に自信を無くさせてしまっているのであろうか。
東京教育研究所